佐賀県を拠点に活動しておりますNPO法人セルフ代表の安永康子です。法人を立ち上げて21年になります。
バリアフリー美容室の営業と発達障がい者(児)の余暇支援、それをサポートする支援者の育成のほかに障害理解の啓蒙・啓発等が活動内容です。昨年より「発達障がい専門美容師」と名乗っています。
原点は三男が重度知的障がいを伴う発達障がいを持って生まれたことです。上の2人の子供とは全く違う子育てを経験することになりました。当時は今のように制度や行政支援が整備されておらず、障がい児を持った母親は仕事を辞めるのが当然の世界観でした。
そんな中、同じ障がいを持つママ友との会話で「子どもの髪を切ってもらえる美容室がないから家に来て切ってもらえないかな?」の相談を受けました。その言葉からセルフの「身だしなみ事業」が始まりました。しかし、残念ながら21年経っても、この状況はほとんど変わっていません。
それを変えるには単純に計算して、全国にある市町村に1店舗もしくは1人の発達障がい者(児)を理解して対応できる理・美容師さんがいれば変わるのかもしれないと思いました。
そのためにセルフが出来ることとして永年、活動の一環として「発達障害の特性理解と支援方法」を様々な立場の皆さんに聞いてもらってきたので、理美容師さんにも是非、お伝えしたいと思い、理美容師さん向けのセミナーを開講しました。
しかしながら、障がいを理解してサポートが出来る理美容師さんが増えても保護者の方は自分が住む地域のどこにそんな理美容師がいるのか?どこに行けばいいのか?がわかりませんよね。
そこで、理美容師と保護者を繋ぐポータルサイトの存在がとても重要なツールになると考えました。このサイトの名前は「発達凸凹さんヘアカット」です。
発達凸凹というのは今、病院や専門家の間でも使われている発達障がいの代名詞で、障がいの特性により得意なことと苦手なことの差が大きい状態の事をこう呼びます。
障害を持つすべての子どもたちが髪を切れないわけではありません。特に感覚過敏や多動の特性を持った子どもたちが髪を切ることが出来なくて保護者は困っています。それを手伝ってくれる理美容師さんを募集しています。
理美容室に行けたことがきっかけとなりレストランやコンビニ・病院など社会とのつながりが拡がります。これが将来の自立に役立っていきます。
理美容室や理美容師が彼らの社会の窓口になって、地域全体で子どもたちの成長を見守っていけたら、本当のユニバーサルデザイン社会創生ではないかと思っています。
組織名 | 特定非営利活動法人(NPO)セルフ |
所在地 | 〒840-0054 佐賀県佐賀市水ヶ江1-13-26 |
設立 | 2003年3月7日 |
電話番号 | 090-2512-0364 |
営業内容 | ・バリアフリー店舗 (健常者も障がいがある方も、どんなお客様でもご利用になれるバリアフリーの美容室です) ・出張美容 (施設/ご家庭などに伺って、理美容のお手伝いを致します) ※いずれも会員制(年会費1,000円)です。 |
代表者 | 代表 安永 康子 (ホームヘルパー2級、管理美容師、知的障がい者ガイドヘルパー) |
主なご依頼主 | ・自閉症など知的障がいを持つ方 ・高齢者の方 ・身体障がい者の方 ・入院中の方 ・引きこもり、登校拒否の方 |
お店の特徴 | ・出入り口にスロープがあります。 ・身障者トイレがあります。 ・車椅子のままカットなどが出来ます。 ・予約優先です。 |
出張美容について | ・完全予約制です。 ・出張手数料が1,000円〜かかります。 |